「とりあえずコーヒー」は止めましょう

今回も3月に発売になりました新刊「リーダーはやってはいけない」(PHP研究所)の原稿の一部をご紹介いたします。

こちらは「実はうまくいくリーダーと「やってはいけないリーダー」の対比型になっております。

■□リーダーのやってはいけない 第4回□■

× 面談の時にコーヒーを注文する
〇 面談の時にパフェやあんみつを注文する

1on1ミーティングなどは時折、会社の外のカフェやホテルのラウンジなどでやるといいのです。かつて私も部下との1on1ミーティングを会社の外でやっていました。場所が変わると気分も変わり、リラックスして面談に臨めます。

そのような場所でせっかくやっているのに堅苦しい鎧を脱がないリーダーがいます。

その人たちはコーヒーを注文します。

ひどい人になると「ホットでいいか」と聞いてきて、有無を言わさない状態で、そのまま「ホットを2つ」と頼みます。

そもそも1on1ミーティングは、部下が鎧を脱いで、今困っていることを相談したり、言いにくいことを打ち明けて相談したりする場です。

それなのにありきたりの(好きな方は失礼します…)コーヒーを注文リーダーがしてしまうと、「堅苦しい」「まわりと同じ行動をとらなくてはいけない」「あまりぶっちゃけトークはできないな」と思ってしまうのです。

それでも仮に相手の部下が普段からよくコミュニケーションを取っていて、ナンバー2の部下であったり、チームでエースのようなパフォーマンスのいい部下だったらまだいいでしょう。

しかし、あまりコミュニケーションをとれていない、あるいはパフォーマンスがよくない、何か悩んでいそうな部下には、自ら殻を破っていきましょう。
 

できる部下は、パフェやあんみつ、クリームソーダなどを注文します。
 

このような注文をすると、次のようなメリットがあります。

1.アイスブレイク効果が望める

コーヒー、あるいは紅茶などのオーソドックスなものを注文した場合、頼んだ飲み物に関しての会話が生まれることはほとんどないでしょう。沈黙が訪れます。あるいはひどい人になると、リーダーが飲み物が届くまでスマートフォンを見ていることもあります。

そもそも部下は上司より立場が低いため、緊張しています。

もちろん普段のコミュニケーションの頻度や性格などによって多少の違いはありますが、たいていの部下はそうでしょう。

飲み物が来て、「どうしようか?」とリーダーが声をかけても緊張状態が続くだけです。

一方、「パフェ」や「あんみつ」、「ケーキ」「クリームソーダ」は必ず雑談につながります。

「甘いのお好きなのですか?」

「どのくらいの大きさなのですかね?」

「昔、よくクリームソーダ飲んでいました」

「男同士でパフェって何だか緊張しますね」

まずはメニューを見ている段階で、雑談が生まれます。

到着後も「このいちご大きいですね」などと、会話が続き、和みます。

部下からすると、「リーダーも甘党なんだ」「意外な一面があるんだ」と、殻を破って相談しやすくなるでしょう。

2.思考のブロックを外せる

人は誰しも「こうでなくては」といった常識を持っています。あるいは、無意識に常識と思っています。

アインシュタインは、「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクション」と言っています。

「大人になってカフェに入ったら頼むのはコーヒー」

「乾杯の時はビール」

「上司と食事に行ったら同じものを頼む」

このような常識は誰しも多少の違いはあるにしても持っています。 

しかし、部下のサイドから常識を崩すのは難しいものです。

リーダーから常識を外すようにしましょう。

頭が柔らかくなります。

リーダーは自分から鎧を脱ぐようにしましょう。

メニューの注文以外でも、面談の時、「暑いな。ネクタイ外そうか」「ジャケット脱いでいいか」といって自分から崩すのもいいでしょう。

部下とじっくり話す時であれば、このくらい崩してもマナー違反ではないでしょう。

【3月19日発売新刊 『リーダーのやってはいけない』(PHP研究所)】