2019年3月上旬発売予定の新刊の原稿の一部を公開します(第2回)

■□■□■□力まないリーダーがうまくゆく! 第2回■□■□■□

今回は読書術についてのお話です。

●いきなり分厚い本や難解な本にチャレンジしない

まず、見栄を張らないことです。

「自分はリーダーなんだから、難しい本、分厚い本にチャレンジして、その内容をマスターしてやろう」という意気込み自体は素晴らしいと思います。

しかし、途中で挫折してしまっては元も子もありません。

中には、「たとえ“積ん読”であっても、タイトルを見てひらめくこともあるからムダではない」と言う方もいますが、やはり、せっかく時間とお金を使うわけですから、途中で挫折しないに越したことはありません。

たとえば、名著として知られる『ビジョナリー・カンパニー2』(ジム・コリンズ)は400ページを超える大著なので、読書に慣れていない人は読み終えるのに1カ月や2カ月はかかってしまうかもしれません。

このような大著を長期間にわたって読んでいると、前に読んだことを忘れてしまっていることがしばしばあります。

私自身、これまでに『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)は読み終えるまでに5回挫折しましたし、『人を動かす』(デール・カーネギー)は2度目のチャレンジでなんとか読み切りましたが、どちらも読み終えたあと、頭の中に何も残っていませんでした。

読むのに時間がかかりすぎたせいで、肝心の本の内容をほとんど覚えていないのです。

「『人を動かす』を読んだ」と知人に話したところ、「どうだった?」と聞かれ、「参考になった」ということくらいしか言えませんでした。

これでは何もなりません。

もちろん、『7つの習慣』や『人を動かす』はビジネスに大いに役立つ名著なので、リーダーであれば絶対に読んでおいたほうがいいと個人的には思っています。

しかし、かつての私のようになってしまっては、意味がありません。

では、分厚い名著はどう読めばいいのでしょうか?

原書を読む前に、図解が豊富な入門書やマンガ版など、その本のエッセンスを簡単にまとめたものを読めばいいのです。

このようなことを言うと「それでは読書脳(読書筋)が身につかないではないか」などと言う方もいらっしゃいますが、そもそも皆さんは忙しいビジネスマンです。

最初は簡単に読めるものから取り組んだほうが全体像をつかみやすいですし、時間も大幅に節約できます。

「わかりやすい=内容が薄い」は間違いです。

また、古典の場合は現代語訳版や超訳、あるいは入門書を読むといいでしょう。

 
古典の原書をそのまま読むのはどうしても時間がかかってしまいます。

また、書かれた当時とは時代背景も違うため内容や表現が理解しづらく、さっぱり頭に入らなかったり、誤読する恐れもあります。

超訳については、訳者の主観が入るため原書の内容とずれがあると指摘されますが、私は超訳を読むので十分だと思います。

それよりも、大切なのは実践することです。

たとえば、原書の趣旨と多少ずれていても、読んでいいと思ったことを実践できればいいのです。

まず簡単なものから入って全体像をつかみ、もっと探求したいと思ったら、原書にチャレンジするというようにしましょう。

(3月上旬発売予定 仮タイトル 『力まないリーダーがうまくゆく!』)