2019年3月発売予定の新刊の原稿の一部をご紹介していきます(第3回)

■□■□■□力まないリーダーがうまくゆく! 第3回■□■□■□

今回はリーダーとマネジャーの役割の違いについてです。

かつては世の中の変化のスピードがそれほど速くなかったため、中間管理職の人たちはとりあえずマネジメントだけができていればよかったのですが、今や時代は変わりました。
 

中間管理職にもリーダーシップの素養が必要になりました。
 

つまり、リーダーとマネージャーの2つの役割をこなすことが求められるようになったのです。
 

リーダーとマネジャーは似ているようですが、役割はまったく違います。
 

リーダーの役割は、チームを適切な方向へ導くことです。
 

そのために必要な行動は大きくいうと次の2つです。
 

1つ目は方向性、つまりビジョンを作り、それをメンバーに提示することです。
 

2つ目はメンバーにビジョンに共感してもらい、それに向かってパフォーマンスを最大限発揮してもらうことです。

●マネジメントは手段であって目的ではない

 
それに対してマネジメントとは、「仕組みやルールを用いて、組織に秩序と効率をもたらす行ない」です。つまり、ルールや仕組みがきちんと運用されているかどうかを統制することです。
 

たとえば、PDCAサイクルなどがマネジメントの代表的な手法です。

こうした手法があるからこそ、誰もが同じ手順を踏むことで、高品質の製品を作ったり、サービスを提供することがができるのです。
 

また、計画と予算をもとに組織づくりと人員配置を行ない、計画の達成を目指すこともマネジメントの役割です。

しかし、マネジメントがいきすぎて、管理そのものが目的になってしまうというケースもしばしばあります。

・「あれをやってはいけない、これはこうやれ」などと口うるさく言う
・ルール通りやっているかどうか監視することが目的化してしまう
・重箱のスミをつつくようなことを細かいミスを指摘する
・書類の書き方など形式ばかり重視する
・些細なミスを拾い上げ、揚げ足取りをする

 
こうなってしまうと、イノベーションが生まれるどころか、新しいことに挑戦する人がいなくなってしまいます。
 

特に、現代のようにビジネスの変化のスピードが速い時代には、いきすぎた「統制」は致命的になってしまうので、注意してください。
 

リーダーは、リーダーシップとマネジメントのバランスに注意し、特にマネジメントの状態が適切かどうかを常に心がけるようにしましょう。

(3月上旬発売予定 仮タイトル 『力まないリーダーがうまくゆく!』)