管理職・リーダーのコミュニケーションスキル 愚痴を言われた場合の雑談術

これから、新しい部下や取引先との初対面で好感を得るコミュニケーションスキルについて解説します。今回は、愚痴を言われた場合の雑談術です。雑談で和やかに商談を進める方法、その際の心構え、考え方、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「愚痴を言われたらどうすればいい ?

先ほどポジィティブな雑談をしようと書きましたが、そうはいってもネガティブな話題は出てきます。

もちろん自分からネガティブな話題を持ち出すのは避けたほうがいいですが、例えば次のようなケースは難しいでしょう。

先輩とコーヒーを買いに行った自動販売機で遭遇する

吉田「お疲れ様です。寒いですね。お忙しいですか?」

先輩「忙しくて大変だよ。新年度のカタログの作成で昨日も終電だったよ。今日もかなり遅いだろうな」

吉田「でも、カタログが完成した時を考えると頑張れるじゃないですか!」

先輩「何言ってるんだよ。お前他人事だと思って、調子いいこと言いやがって」

このように無理にポジィテブにいこうと話しても先輩は不快な気持ちを抱くだけでしょう。そもそも相手から言ってくるネガティブな話題は大きく分けると次の2つになります。

1.他人の悪口・誹謗・抽象

2.人以外に対する愚痴

1の場合、相手に合わせて悪口を言うのは危険です。

例えば、次のようなケースです。

先輩「全くF部長は何考えてんだよ。役員会で決まったからといって先週と真逆の指示を出してきたよ」

吉田「F部長、ふざけてますね。もっと信念を貫いて欲しいですよね」

先輩「本当だよ」

この時、もし第三者がいたら、耳をひそめて聞いていたら、大変なことになります。F部長に「吉田達が、何か文句を言ってましたよ」と耳に入る可能性があります。第三者から入る情報はいい情報なら嬉しいのですが、悪い情報は非常に気分を害します。

しかもこのように人を介してのネガティブな情報は尾ひれをついて回る可能性があって、非常に危険なのです。

あるいは先輩が裏表ある場合、そのまま伝わる可能性があります。余談ですが、私はどんなに仕事上合わない人でも悪口だけは言わないようにしていました。尾ひれがつく可能性があるからです。1が10になる場合もあります。

むしろ関係をよくしたい人がいたら、その人に直接言うとわざとらしいと思われるので、わざと第三者の前で、「あの人にはお世話になっている」というようにしていました。第三者を介してほめ言葉をもらうと、本人も好印象になってくれるからです。

ちなみにどうしても合わない人のことは、無関係のところで話すようにしていました。かつて、悪口を言って大失敗があったからです。

よって、このケースでは次のように対応するといいでしょう。

先輩「全くF部長は何考えてんだよ。役員会で決まったからといって先週と真逆の指示を出してきたよ」

吉田「指示が変わったのは大変ですね。お気持ちわかります」

 ここではF部長については触れていません。指示が変わって大変という先輩の気持ちに合わせた会話をしています。

 なお、このように対応してもF部長の悪口になったら、関係ない芸能人の悪口などにすり替えるといいでしょう。芸能人の方、ごめんなさい。

 では2のような人以外の「仕事に対する愚痴」の場合です。

 この場合は聞いてあげたほうがいいでしょう。ここで無理に先ほどの自動販売機での例のように「頑張りましょう」と言うのは偽善者っぽくて相手の気分を害する可能性大です。

 まずは愚痴を受け止めましょう。

 ただし、愚痴に対する対応は2つあります。一般に男性は解決を求めて愚痴を言うのに対し、女性は共感を求めるために愚痴を言います。よくあるのが女性が言った悩みに対して、「こうすればいいんだよ」と男性が解決策を言ったことに対して、女性が不満を抱くということです。

 私自身もかつてそのようなケースがありました。

 女性の部下が悩みを相談してきました。

部下「経理のAさん、電話対応がよくないって評判ですよ」

上司「そうか。ならば電話対応のマニュアルを作ってみたらいいんじゃないかな」

部下「違いますよ」

 せっかくアドバイスしたのに部下は納得していないようでした。

 このようなケースでは次のように伝えればよかったのでしょう。

部下「経理のAさん、電話対応がよくないって評判ですよ」

上司「そうか。Aさんの電話対応がよくないのはいけないな」

部下「そうですよ」

 実は話に共感してもらいたかったのです。

 実は男性も共感して欲しいと言う気持ちを持っている人は少なくありません。よって自動販売機のケースでも次のように対応すればいいのです。

吉田「お疲れ様です。寒いですね。お忙しいですか?」

先輩「大変だよ。新年度のカタログの作成で昨日も終電だったよ。今日もかなり遅いだろうな」

吉田「そんな遅くまで。カタログ作成大変ですよね」

先輩「だろう…。あ、そうだ。1杯おごってやるよ」

 なおこのケースでもう1点注意点があります。それは単に「大変ですね」で片づけないことです。ただ単に「大変ですね」だと、「こちらの気持ちもわからないくせに」「調子よく合わせているだけ」と思われる可能性があるからです。

 「何」が大変かを伝えるようにしましょう。適当に言っているのではない。きちんとわかって言っているんだなと思ってもらえまう。

管理職研修 リーダー・管理職育成のための研修を用意しています。

 

メルマガプレゼント

日本のマネジメント層をサポートする吉田幸弘の管理職やリーダー研修・コミュニケーション術研修のエッセンスをお伝えしております。

「きょうよりも業務進行が捗るマネジメントができるようなりたい」「部署の空気を良くしたい、プロジェクト士気を高めたい」管理職やリーダーのためのメルマガ「 一流のリーダーが実践している ちょっとした心がけ 」を登録者の方に定期配信しております。


メルマガの内容一例

・新刊の原稿の一部及び未収録原稿を抜粋
・管理職におすすめの書籍のご紹介
・マネジメント手法のご紹介
・社内コミュニケーション手法のご紹介

・その他、管理職・リーダーに役立つ情報

 

吉田幸弘_書籍_メルマガ

 

都道府県 【必須】