管理職・リーダーのコミュニケーションスキル 多く会っている人に情報以外を伝える雑談術

これから、新しい部下や取引先との初対面で好感を得るコミュニケーションスキルについて解説します。今回は、多く会っている人に情報以外を伝える雑談術です。雑談で和やかに商談を進める方法、その際の心構え、考え方、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「多く会っている人には情報以外も伝えよう

何度もお会いしている人や、普段からよく顔を合わす会社の人たちには、ただ天気の話や目に見えるものの話をするだけでは距離が縮まりません。やはり距離を縮めるのは「あなたという人はどういう人間か」、いわゆる人間くささを出すことです。相手は、あなたの人間性に魅力を感じ、距離も縮まります。

 中でも、「ショックだった出来事」「ちょっとした失敗談」「ついやってしまって後悔するようなこと」など、ちょっとした笑いのとれる打ち明け話をするといいでしょう。

 ただし、大切なのは「ちょっとした」です。

 「身近な人が重い病気にかかっている」「借金がかなりあって首が回らない」といった深刻な話はNGです。

 また、「電車の中につい傘を忘れてしまい、また買ってしまった」といった小さな失敗はいいですが、「かつて重要な契約書を電車の中に置いてきてしまって大変だった」とか「つい朝寝坊してしまい、よく怒られている」といった、この人と仕事をして大丈夫だろうかと心配されてしまうような話は避けたほうがいいでしょう。

 あくまで「小さな」「ささやかな」笑いの起こるネタにしましょう。

 なお、これらの話をするとき、相手がイメージできるようにする必要があります。そうでないと、きょとんとして終わってしまいます。

 具体的には次の2点のいずれかを話に入れると盛り上がりやすく、いいでしょう。

1.数字を使う

 例えば、夏のある朝、同僚と会社のあるビルの下で一緒になったとき、このように話したとします。

自分「おはようございます。今日も雨降りますかね?昨日のゲリラ豪雨大変でしたよね」

相手「私はたまたま社内にいたから助かりましたが…。外回りの人は大変でしたよね」

自分「ええ。昨日は途中で買った安い傘が壊れて高い傘を買う破目になりました。災難でした」

相手「大変でしたね」

 よくある盛り上がりにくい話です。

 「安い」「高い」という形容詞があまりイメージできないからです。

 この場合、数字を使うといいでしょう。

 このケースでは、次のように言い換えることができます。

自分「おはようございます。今日も雨降りますかね?昨日のゲリラ豪雨大変でしたよね」

相手「私はたまたま社内にいたから助かりましたが…。外回りの人は大変でしたよね」

自分「ええ。しかも何と買ったビニール傘がたった10分で壊れちゃって!」

相手「それは大変ですね」

自分「悔しいので、次のお店で1500円する高級傘を買いました。痛い出費です」

相手「1500円も!それは痛いですね。でも1500円もするなら頑丈そうですね」

自分「そうですね。さすがにかなり頑丈なので、壊れませんでした」

 数字はインパクトもあるので、相手の反応も変わってきます。相手も1500円ということで高級傘をイメージできるので、盛り上がりますね。

2.オノマトペを使う

 オノマトペは擬音語・擬態語のことを指します。

 会話にリズムが出て相手が乗りやすくなるのが特徴です。

 例えば、午後から始まる会議の前に先輩とランチに行ったとしましょう。

Aさん「いや、午後の会議でプロジェクトの経過報告をしないといけないですね。会議の前は胃が痛いですね」

Bさん「確かにね」

 あまり盛り上がりませんね。

 一方で、オノマトペを使ってみましょう。

Aさん「いや、午後の会議でプロジェクトの経過報告をしないといけないですね。胃がキリキリしますね」

Bさん「うん、キリキリする。やっぱり俺もだよ」

 Bさんも返しやすくなると思います。

 もう1つ見てみましょう。

 外出先でゲリラ的豪雨にあったときの話です。

Aさん「いや、昨日外にいたら、急にすごい雨が降ってきて大変だったよ。川の水もだいぶ増していたよ」

Bさん「外にいた人は大変でしたよね」

 Bさんはあまり乗ってきません。これは情景を描写できないからです。

 ここで、オノマトペを使ってみましょう。

Aさん「いや、昨日外にいたら雨がザーッと降ってきて大変だったよ。川なんかザブンザブンとすごい流れだったよ」

Bさん「へえー!そんなすごかったんですか!大変でしたね」

 すごかったという情景が相手にイメージできるので、乗ってきます。ぜひオノマトペを使ってみましょう。 

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