管理職・リーダーのマネジメントスキル「メンバーにチームワークを求めてはいけない」

部下に9割任せる! 第17回

メンバーにチームワークを求めてはいけない

あなたが、チームワークを重視しようと考えていたとしても、それを個々のメンバーに求めるのは逆効果になります。

多くの企業では、チームワークという理想を守るために、メンバーそれぞれの個性や能力の違いをマナーという控えめな表現の下に押し込めてしまうことがあります。

個々のメンバーが本来持っているポテンシャルが発揮できないようにされているのです。

メンバーにチームワークの重視を要求することがなぜいけないのかというと、ボトルネックになっている人、つまり一番能力が劣っている人が基準になってしまうからです。

たとえば、5人で資料を封筒に詰める流れ作業をしていたとします。

その中の1人のBさんの作業が遅かったとします。そうすると、チームワークを優先するチームは、Bさんのペースに合わせて作業全体が進むようになります。

あるいは、チームのほかのメンバーとの横並びを意識して、自分が突出しすぎないように力をセーブしたり、本当はできるのに周りに疎まれないためにはやらないといったことが出てきます。

・横並び主義のチームワークは弊害だらけ

みんなが無難な行動をしようとか、突出しないように振る舞うため、チームが進歩したり、大きな成功をつかむことができなくなります。

つまり、調和と合意が暗黙の目標となり、イノベーションは視界から消えてしまうのです。

このようなチームは、メンバーが自分のスキルをさらに磨いていこうという気持ちを忘れてしまい、人間関係ばかりが重視されるようになってしまいます。

ダメなリーダーは、こうした横並び主義の「チームワーク」作りを目指してしまいます。表面上はチームが和気あいあいとした雰囲気になり、自分も気が楽になるからです。

しかし、明らかにダメなチームワークです。

それに対して、オーケストラにおける演奏は、個々のメンバーが自分の強みを最大限に発揮し、それらが相互作用することで、いいチーム、いい演奏ができるという考え方に基づいています。

そのため、ときとして指揮者とメンバー、あるいはメンバー同士のぶつかり合いもありますが、それを乗り越えることで結果的にお互いの理解が深まり、皆が自分の力を発揮し、クオリティの高い演奏を完成させるのです。

(3月上旬発売予定 部下に9割任せる!)

 

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