管理職・リーダーの部下育成術 自分を助けてくれるナンバー2の部下を作る

部下に9割任せる! 第11回

自分を助けてくれるナンバー2の部下を作る

リーダーになったら、ぜひともやるべきことは、自分を補佐してくれるナンバー2の部下を作ることです。
 

そもそも一般にリーダーが1人で管理できる部下の人数は、せいぜい7人くらいまでといわれています。
 

私自身の実感としてもそれくらいが限界でした。
 

そこで7人以上の部下を率いるリーダーの場合、自分を補佐役してくれるナンバー2の部下が必要になります。
 

ただし、私個人の見解としては、7人以下のチームであってもナンバー2の役割を果たしてくれる部下がいたほうがいいと思います。
 

たとえば、若手のメンバーが仕事で何かわからないことにぶつかったときに、リーダーに聞くよりも同じプレイヤーの立場にあるナンバー2のほうが聞きやすかったりします。
 

場合によっては、ナンバー2のほうがリーダーが気づかない、現場目線に立った答えを返せるかもしれません。
 

また、リーダーの判断や指示・依頼が独りよがりになることを避けるためにも、助言をしてくれるナンバー2の部下がいたほうがいいでしょう。
 

もしナンバー2の役割を果たせる部下がいなければ、育てる必要があります。

「金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのは一流」という言葉があります。「人を残す」とは、後継者を作ることです。
 

リーダーは、自分がチームを率いていたときは業績がトップだったが、自分が昇格して抜けたとたんに業績が落ちてしまったなどということにならないようにしておくべきなのです。
 

あるいは、リーダーが体調を崩して欠勤したときでも、しっかりしたナンバー2がいれば、仕事は回ります。

●どんな人をナンバー2にすればいいのか

ナンバー2には、リーダーに対する「貢献力」と「批判力」という2つの要素が必要になります。
 

そして「貢献力」の有無、「批判力」の有無によって、部下は次の4つのタイプに分類されます。

1 貢献力が高くて批判力が低い「イエスマン」
 

リーダーに対して非常に従順で、貢献力が高くて一見よさそうに思えます。
 

ある程度実績や経験も兼ね備えたこのタイプの人を、ついナンバー2にしてしまいがちです。
 

しかし、「イエスマン」タイプの人は業績が上がっているときはいいのですが、業績が低迷しているときは、あまり助けになりません。
 

従順なだけに、リーダーが間違った方向に進んでいても批判をしてくれませんし、かえってそれを助長してしまう危険性があります。

2 批判力が高くて貢献力が低い「反逆者」
 

年上の部下であったり、リーダーとは正反対のタイプの人がここに当てはまります。
 

このタイプの人は、しばしばリーダーの揚げ足をとります。
 

たとえば、感性の鋭い発明者タイプのリーダーの中には論理的に考えたり、計画を立てたりすることが苦手な人が少なくありません。
 

リーダーも完璧なわけではないので仕方ないのですが、「反逆者」タイプはリーダーの欠点を厳しく指摘します。
 

批判することが目的化しているため、仕事にあまり貢献してくれません。また、このタイプには弁が立つ人が多いので、周りを巻き込んできて、リーダーにとっては厄介な敵になります。

「いつもアバウトな指示ばかりで、内容に一貫性がない。あんなバカ上司がいるから業績が上がらないんだ」などと陰で触れ回ったり、ときには会議でリーダーのあなたの言ったことが誤りだと指摘することで周囲からの評価を得ようとする「アンチリーダー」です。
 

このタイプの人に苦しめられる新人リーダーは少なくありません。
 

懐柔するためにナンバー2にするなんてことは、間違ってもしてはいけません。

3 批判力も貢献力も低い「評論家(逃避者)」

「イエスマン」がひたすらリーダーの追従者であるのに対して、この「評論家(逃避者)」タイプは、自分の出世や会社がよくなることを諦めているから形式上リーダーに従っているという人です。
 

従ってくれていても、チーム力や業績の向上に貢献してくれるわけではありません。
 

失敗する可能性の低いルーティンワークを無難にこなしていればいいやと考え、新しい取り組みや仕事は極力避けようとします。
 

また、「しょうがない」が口グセで、すべての責任を外部のせいにしてしまう傾向があります。
 

もちろん、ナンバー2には向いていません。

4 貢献力も批判力も高い「協働者」
 

非常にバランスがよく、リーダーに足りない部分を補い、組織をよい方向へ導く助けとなってくれるのがこの「協働者」タイプです。
 

頭がよく、批判力も強いのでリーダーを困らせることがありますが、ここ一番では貢献力を発揮して結果を出してくれます。
 

逆のタイプで、普段は貢献力が高くて従順さでありながらも、ときどき鋭い意見を言ってくるという人もいます。
 

このタイプの人は、単に従順なのではなく、いざというときには言いにくいことも進言します。
 

あるいは、普段はリーダーの意見に反対することが多いが、肝心なときにはリーダーのあと押しをしてくれるという人も「協同者」です。
 

こういう人は、何よりもリーダーのメンツを立てますし、批判をしてくるときも、リーダーの気持ちに寄り添います。たとえば、みんなの前で反対意見を言うのではなく、1対1のときに進言してくれます。
 

この「協働者」タイプの人をナンバー2にするのがいいでしょう。

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