管理職・リーダーのマネジメント・承認スキル 綿密な計画よりまずは行動から

これから、管理職・リーダーのマネジメントスキルのひとつ「承認」の技術について解説します。今回は、「綿密な計画よりまずは行動から」ということについてです。リーダーとしての考え方、その際の心構え、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「綿密な計画よりまずは行動から」

あなたの部下にこんな2人がいたとします。

 Aさんは、リスクを恐れています。できるだけたくさんの情報を集めます。その後、考えられるさまざまな局面から調査・分析を行ない、その結果をベースに意思決定します。

 一方のBさんは、こうでないかと思う説があったら、まずは行動してみる。

 そのうえで、この説は違うなと思ったら、また別の説を考える。

 リスクを恐れず、まずは行動してみるタイプです。

 どちらの部下のほうが、目標に到達したでしょうか。

 答えはBさんです。

 Bさんはまずこうだという仮説を立てて、それから行動していました。

 「仮説」とは、情報収集の途中や分析作業以前にもつ「仮の答え」のことを言います。

そして、「仮説思考」とは情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル、あるいは習慣ともいうべきものです。

仮説思考を実践すると、不思議なことに、仕事がスムーズに進むようになり、同時に仕事の正確性も増していきます。

このように書くと「そんな根拠のない当てずっぽうな説を立てて大丈夫か?」と思う人もいらっしゃるでしょう。

Aさんのように、リスクがないようにできる限りの情報を集めて、あらゆる方面から考えることです。

 このように考え得るさまざまな局面から調査・分析を行ない、その結果をベースに結論を組み立てる人の思考を『網羅思考』と呼びます。

 この『網羅思考』は一見よさそうですが、次のような弊害があります。

1.情報をできるだけ集め、数多くの分析を行わなくてはならないので、時間が無限にかかる。情報洪水に埋もれてしまうのです。

2.プロジェクトを行う場合でも、全体像が見えてくるのが終盤である。

よってここが重点領域だから深く掘り下げようと思っても時間切れになってしまう。手遅れになる場合もある

3.導き出した説が100%正解であるという保証はない

新しく取り組むもので、100%必ずうまくいくというものはありません。

  期限までに仕事を終わらせることができない人の大半が、着手が遅いという理由です。

 着手しさえすれば、半分はその仕事は終わったといっても過言ではないという人もいます。最初の一歩を踏み出すのが大切なのです。

Bさんのように、まずは仮説を立てて動いてみることです。

 「完璧な計画を立てる」のではなく、仮説を立てて「動きながら」考えるようにしましょう。

 じっくり「完璧解」を探すのではなく、「最適解」を探して動いてみるようにしましょう。

 しかし、最初は立てた仮説が的外れなものになることも多いものです。失敗して気づくこともあります。失敗は成功につながる学びです。

なぜ失敗したか、うまくいかなかったかを考え、次はあそこを変えてみよう、今度は別のやり方を取り入れてみようと試行錯誤しながら、進歩していくのです。

失敗を積み重ねながら、仮説思考は進化していくのです。

ここで最後に、仮説を立てても間違いが何度も続けば、網羅思考のほうがいいのではないかという言いたくなる方もいらっしゃるかもしれません。それでも仮説思考のほうが早いと言えます。

網羅思考は1つ1つが浅い分析になってしまいがちです。

それよりは、仮説思考を立ててある1点を深く調べたほうが、問題の本質には近づきやすくなるものです。

管理職研修 リーダー・管理職育成のための研修を用意しています。

 

メルマガプレゼント

日本のマネジメント層をサポートする吉田幸弘の管理職やリーダー研修・コミュニケーション術研修のエッセンスをお伝えしております。

「きょうよりも業務進行が捗るマネジメントができるようなりたい」「部署の空気を良くしたい、プロジェクト士気を高めたい」管理職やリーダーのためのメルマガ「 一流のリーダーが実践している ちょっとした心がけ 」を登録者の方に定期配信しております。


メルマガの内容一例

・新刊の原稿の一部及び未収録原稿を抜粋
・管理職におすすめの書籍のご紹介
・マネジメント手法のご紹介
・社内コミュニケーション手法のご紹介

・その他、管理職・リーダーに役立つ情報

 

吉田幸弘_書籍_メルマガ

 

都道府県 【必須】