管理職・リーダーのマネジメント・承認スキル 常に落ち着いているように見せる

これから、管理職・リーダーのマネジメントスキルのひとつ「承認」の技術について解説します。今回は、「常に落ち着いているように見せる」ということについてです。リーダーとしての考え方、その際の心構え、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「常に落ち着いているように見せる」

 リーダーの真の姿が見えるのはアクシデントが起こったり、ピンチになったり、逆境に陥ったときです。

 次の2人のリーダーがいたとします。

 1人目のAさんは、いつも陣頭指揮をとっていて、頼れる雰囲気を出してパワフルな感じです。プレイヤーの頃も常に営業成績トップだったようです。

 ところが、先日大きなミスが発覚しました。

 オロオロしてしまい、部下に怒鳴り散らして、醜態をさらしてしまいました。

 適切な対応をとれなかったため、お客様に納得してもらえず、出入り禁止になってしまいました。

 2人目のBさん。普段はあまりパワフルな感じではありません。むしろ部下に自由に仕事をさせています。ニコニコ話していることも多く、一見頼りなさげです。

 同じように大きなミスが発覚しました。

 部下からの報告も落ち着いて対応し、的確な指示を出し、お客様にも納得してもらうことができました。

 どちらのリーダーのほうが、頼りになるでしょうか。

 後者のBさんですね。

 リーダーの真価を発揮するのは逆境時であり、その時に落ち着いて対応できるリーダーに部下はついていきます。

 冷静であることは、リーダーとしての重要な条件であるともいえます。

 この例でいうBさんは終始冷静でした。

 しかし、内心はかなり焦っていました。

 私は普段仕事でリーダーの方と多く接していますが、ヒアリングしてみると、トラブルの時は外見は冷静だけど、心の中はテンパっているという人は少なくありません。

 一度同じようなトラブル対応をしたことがある場合なら、まだ冷静でいられるかもしれませんが、初めてのケースではそうもいかないでしょう。

 同様のトラブルでも別のお客様の場合は心配になります。

 実はかつての私はAさんのように慌てふためくタイプでした。

 「もういい加減にしてくれよ」「なんできちんと確認しないんだよ」と報告に来た部下に対して、怒鳴りつけていました。

 トラブルが起きたとき、部下を叱る必要はありますが、最初にすることではありません。

 まずは、解決策を考えて行動することです。

 「叱る」は部下の行動改善のためですから、後でいいのです。

 アクシデントが起きたり、ピンチになったら、次のように対応しましょう。

内心焦っている場合、冷静になれるような儀式をすることです。

オロオロしてはリーダー失格ですし、冷静にならないと、適切な対応策を練ることができません。

私がやっていたのは、まず、部下が報告に来た時、いい報告か悪い報告かを訊くようにしていました。

悪い報告だという場合は、「おー、まいったな…。うん、ちょっとお手洗いに行ってきてから聞くから3分待って」といい席を離れます。

そして部下の見えないところで、深呼吸をしたり、手をぶらぶらさせていました。

あるいは水を飲んだり、フリスクを食べたりしていました。

そして、「よし」と自分に言い聞かせて席に戻って聞く態勢に入ります。

このように、悪い報告を部下がしてきたら反射的に怒ったり、オロオロしたりしないように儀式を作っておきましょう。

そのうえで部下から報告を聴き、最悪起こりうるケースと部下がどのように対応したいのかを把握し、対応策を練り、迅速に行動すればいいのです。

管理職研修 リーダー・管理職育成のための研修を用意しています。

 

メルマガプレゼント

日本のマネジメント層をサポートする吉田幸弘の管理職やリーダー研修・コミュニケーション術研修のエッセンスをお伝えしております。

「きょうよりも業務進行が捗るマネジメントができるようなりたい」「部署の空気を良くしたい、プロジェクト士気を高めたい」管理職やリーダーのためのメルマガ「 一流のリーダーが実践している ちょっとした心がけ 」を登録者の方に定期配信しております。


メルマガの内容一例

・新刊の原稿の一部及び未収録原稿を抜粋
・管理職におすすめの書籍のご紹介
・マネジメント手法のご紹介
・社内コミュニケーション手法のご紹介

・その他、管理職・リーダーに役立つ情報

 

吉田幸弘_書籍_メルマガ

 

都道府県 【必須】