管理職・リーダーのマネジメント・承認スキル 「できる」を見積もるのもリーダーの責任

これから、管理職・リーダーのマネジメントスキルのひとつ「承認」の技術について解説します。今回は、「「できる」を見積もるのもリーダーの責任」ということについてです。リーダーとしての考え方、その際の心構え、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「「できる」を見積もるのもリーダーの責任」

スポーツジムで普段40㎏のダンベルを上げている人がいたとしましょう。

この人はジムに通って半年。

いつも40kgのダンベルを上げています。

楽だからです。

しかし、負荷はつきません。

50kgのダンベルに挑戦するべきです。

しかし、この時注意が必要です。

いきなり70kgのダンベルを上げないことです。

挑戦するのはいいですが、無理な挑戦は怪我をしてしまったり、モチベーションが下がってしまったり、逆に悪い方向へ行ってしまいます。

ビジネスでいうと、売上目標110%だったら、頑張れば可能ですが、いきなり150%とすると混乱してしまいます。1時間に10件の事務処理をしていた人に12件を目指せといったら可能ですが、15件というと混乱を起こしてしまいます。

確かに今までの実績に比べてはるかに高い目標を設定して、業務も思考も大幅に変更する、いわゆる既存の考えをぶち壊して挑戦するべきときもあるでしょう。しかし、これは管理者クラスの人の話です。

 いきなりメンバーにムリさせても、上手くいかないケースがほとんどでしょう。

 ビジネスでは、仕事は「安心ゾーン」「挑戦ゾーン」「混乱ゾーン」の3つの領域に分かれます。

 「安心ゾーン」とは、現在の能力や人員で問題なく取り組める仕事がここに入ります。普段からやっているルーティン仕事、過去に何度か経験していてスイスイできる仕事、得意な仕事などがここに入ります。ほぼ100%無理なく、負荷をかけずにできる仕事です。

 「挑戦ゾーン」とは、現在の能力や人員では少し負荷がかかる仕事が入ります。目標達成率110%を目指すとか、今まで5人でやっていた仕事を4人でやるなど、少し工夫、あるいは時間をかければできる仕事です。

 「混乱ゾーン」とは、現在の能力や人員では無理な、挑戦することで混乱してしまう仕事がここに入ります。今まで5人でやっていた仕事を2人でやるなどがここに入ります。

 リーダーは部下に「混乱ゾーン」の仕事はさせないようにする必要があります。

 これは部下が「できる」なと見積もることが、リーダーには必要です。

 例えば、A君にとっては、会議のファシリテーターをしたり、新人ばかりのいるチームの教育担当になることは「挑戦ゾーン」の仕事であるが、Kさんという年上の気難しいメンバーの教育担当にすることは「混乱ゾーン」になります。

 A君が潰されてしまう可能性があります。

 経験者がいてスムーズに進むことが予想されるプロジェクトのリーダーの仕事は「挑戦ゾーン」ですが、運営が行き詰まっているプロジェクトリーダーの仕事は「混乱ゾーン」に入ります。

 リーダーは部下のスキル、あるいはその仕事をする他のメンバーのスキル、人員などを加味しながら「できる」と見積もった「挑戦ゾーン」の仕事を任せるようにしましょう。

 最後に、リーダーの方は「安全ゾーン」の仕事は、決裁権などの関係で、どうしても自分がする必要のあるもの以外で、部下にとって「混乱ゾーン」に入らない仕事はどんどん任せていきましょう。

 そのうえで、リーダーは自ら「挑戦ゾーン」に踏み込んでいきましょう。

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