管理職・リーダーのマネジメント・承認スキル 人によって態度を変えない

これから、管理職・リーダーのマネジメントスキルのひとつ「承認」の技術について解説します。今回は、「人によって態度を変えない」ということについてです。リーダとしての考え方、その際の心構え、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「人によって態度を変えない」

 

できるリーダーの共通点は「人によって態度を変えない」ということです。

誰に対しても公平に接します。

かつての私は恥ずかしながら人によって態度を変えるリーダーでした。

理想とは真逆のリーダーでした。

しかし、上司や同じリーダーでも声が大きくて圧迫感のあるリーダーにはペコペコしていました。

部下の前では強く振る舞っていました。

あるとき、部下が大口の取引になる見込みのある企業と面談をし、「ある商品を特別価格にて提供するという条件があれば取引ができる」

という話を持ってきました。

その目玉なる商品は赤字の価格です。

しかし、3ヶ月問題なく取引ができれば、別の黒字に転嫁できる商品を購入してくれるとのことでした。

部下の前では、「よし、部長を説得してきてやるからな」と強く振る舞っていました。

しかし、部長のところに行くと「それはダメだよ。3ヶ月後に他の商品を購入してくれるという契約書を結べるならいいが、どうなんだ?」と一蹴されます。

悪いことにチームの1人、いわゆる別の部下が私が簡単に跳ね返されてしまっているのを見ていたのです。

部下からの相談がぐっと減りました。

私への信頼を失くしてしまったのです。

このようなこともありました。

当時私は営業成績のいい部下にはやさしく、できるだけ自由にやらせていました。

逆に、営業成績の芳しくない部下には厳しく当たっていました。

「このままだと、ボーナスが減る可能性もあるな。ウチは外資系だし、首切りがある。このまま変わらなければ解雇の可能性もありうる」ときつく叱責をくり返しました。

そんなことが続いて3ヶ月ほどすると、別の営業成績のいい部下A君が退職したいと言ってきました。

A君には自由にやらせ、常々ほめてコミュニケーションを上手くとっていた私には青天の霹靂の出来事でした。

「何でA君が……」

私は頼みました。

「なんか不満があるのか。できることなら変えていくから」

私は必死でした。

A君は入社3年目。何か月も連続で達成し、このままいくと来月昇給します。

次のようなやり取りがありました。

A君「いや、先行きが心配なんです。この会社だといつクビになるかわからないので」

私「A君がそんな心配することないでしょう。だってずっと達成しているし、頑張っているし。むしろ将来のリーダー候補だぜ。来月昇給するし」

A君「CさんやE君を見ていると不安なんです」

ビックリな回答でした。

CさんはA君の2年先輩、E君は同期です。

この2人は特に成績が上がらず、私は前述のように厳しく叱責をしていました。

あとで気づきました。

成績のいい部下も成績の悪い部下と当然、同僚ですからコミュニケーションはとっています。成績の悪い部下が明らかにサボっていて問題があるのならまだしも、この2人は一生懸命やっているのに成績は上がらないのです。

決して悪いことをしているわけではありません。

そもそも成績の優秀な部下は先見性があります。

「いつ自分が悪い成績になるか心配。今のリーダーは成績で人への接し方を変えている。明日は我が身かもしれない」と不安に感じてしまうかもしれません。

結局、A君は退職していきました。

チームにとっては打撃です。

痛い授業料となりました。

アシスタントの方など、自分より立場の弱い方に接するときも注意が必要です。

全員をリスペクトしましょう。

よく、活躍したスポーツ選手がヒーローインタビューをされる時、「支えてくれた裏方のみなさん、スタッフのみなさんに本当に感謝しております」と言います。

そのような気くばりをされているからこそ、周りも支えてくれるのでしょう。

人によって態度を変えないことは、リーダーにとって大切な心得です。

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