管理職・リーダーのマネジメント・承認スキル 部下に仕事を任せないのは危険です

これから、管理職・リーダーのマネジメントスキルのひとつ「承認」の技術について解説します。今回は、「部下に仕事を任せないのは危険」ということについてです。リーダーとしての考え方、その際の心構え、実践的なテクニックを解説いたします。

管理職・リーダーが意識したいこと「部下に仕事を任せないのは危険です」

ここで質問です。

AさんとBさんはそれぞれ同じ会社で営業チームのリーダーをしています。

月末、もう少しで達成できるかどうかという状況です。

2人は部下の誰よりも営業力があり、プレイヤー時代は常に目標を達成し続けてきました。

Aさんは、チームの目標を達成するために、自分で新規顧客を獲得しようと営業していました。Bさんは、チームの目標を達成するために、自分の担当のお客様を部下に担当させた。そのうえで補佐役に回りました。

さて、あなたならAさんと同じような行動を取りますか、それともBさんのような行動を取りますか。

この場合、リーダーとして適正な行動をとっているのはBさんです。

Aさんはリーダーの仕事をしていません。プレイヤーの仕事から卒業できていません。リーダー失格ともいえます。

リーダーの仕事は組織としての目標を達成することと、部下を育成することです。

部下に仕事を任せなければ、いつまで経っても部下は成長しません。

 「ウチのチームの部下たちは自発的に仕事をしないんだよ」

 このように言うリーダーはたいてい部下に仕事を任せていません。

 部下に仕事を任せることはリーダーの仕事です。部下に任せないで、いつまでも上司が仕事をし続けていると、次のような問題が生じます。

1.部下が成長しない

例えば予算案の作成の仕事を部下に任せなければいつまで経っても部下はできるようになりません。今の時点でほぼ100%安心して部下に任せられる仕事しか任せていない場合、永遠に部下は成長しません。

「できるようになったから任せる」のではありません。

「任せるからできるようになる」のです。

2.長時間労働になる

リーダーがたくさんの仕事を抱えている状態です。当然、夜遅くまで残業することになります。

リーダーが遅くまで会社にいると、部下も帰りづらくなります。中には会社では残業をせず、仕事を持ち帰るリーダーもいます。コンプライアンスの問題が生じたり、リーダー自身が心身に支障をきたす可能性があります。

また自分自身の時間を持てないと、読書をしたり視野を広げるために社外の人と会ったりなどの自己研鑽をする時間がなくなります。

リーダー自身の成長が鈍化します。当然鈍化しているリーダーの下のチームも鈍化します。

リーダーが異動したり、さらに昇格したりした場合、慌てて引継ぎをする人もいますが、それではなかなかうまくいかないでしょう。リーダーが何らかの理由で仕事を任せない場合は、急にリーダーが休んだりした場合、お客様など関係者に迷惑をかける可能性もあります。場合によっては仕事の信用をなくしてしまうかもしれません。

リーダー自身の属人的な暗黙知は、メンバーが共有できる形式知に変えていかなければなりません。

3.部下に主体性が生まれない

同じ仕事ばかりさせられていると部下も新しいことに挑戦する意欲が落ちてきます。「失敗しないように」「ミスしないように」「怒られないように」最低限の仕事だけやっておけばいいやというメンバーも出てきます。

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