会社の先輩と駅で一緒に歩いていたとします。駅の中には書店があり、そこには『半沢直樹』で有名になった池井戸潤さんの新刊『7つの会議』のポスターが貼ってありました。あなたは半沢直樹を観ましたが、イマイチだったと感じていたとします。
先輩が言ってきました。
「池井戸さんの本って興味あるな。半沢直樹、ドラマでも盛り上がったし、面白かったよな」
それに対して、「そうですか。私にはあまり面白いと感じませんでしたけど」と否定で返したとします。
そのように返されると、先輩も言葉を返しにくくなってしまいます。否定というのは、相手を黙らせてしまうのです。
何か話題を振られたら、好きでないモノも否定はしない。これは大切なことです。仮にあなたの好きなモノを否定されたら、否定した方を残念に思うのではないですか?
あなた「ハワイ行きたいな。行ったことありますか?」
相手「ハワイあるけど、日本人ばっかりで面白くないよ」
こう言われたら、もうこの人とは話したくないなと思ってしまいますね。少なくとも、これからは言葉を選んではなさなくては、話しにくい人だなという印象になるでしょう。雑談はされど雑談です。わざわざ自分の意見を強く言って、相手の気分を害してもいいことはありません。嫌いなモノであっても否定しない。これが大切なことです。
コミュニケーションにおいて相手を否定しない2つの心がけ
最後に否定しないための心がけとしてご紹介したいことがあります。
- 「でも」「どうせ」「だからさあ」を止める
つい言ってしないがちな否定ワードを止めるということです。 - 相手の言ってきたことに対して、嫌いなものでも、まずは受け止める。
「受け入れる」必要はありません。「受け止める」でいいのです。具体的には、あなたと反対の考えを相手が言ってきたときには、こう受け止めるのです。
「そういう考えもありますね」
「あっ、それもありましたね」
この2つを意識されるといいと思います。実は私もかつて否定癖が非常に強かったのです。だから、人間関係が上手くありませんでした。否定は捨てて、まずは「受け止める」。是非試してみてください。
ちなみに池井戸潤さんの本は私は好きでよく読んでいます。
まとめ コミュニケーションの苦手を克服する「相手を否定しない」
以上2点、相手を否定しない意識を持ち、良い人間関係を築きましょう。
相手を否定しないことで、コミュニケーションの苦手意識も気づけばなくなっていたというケースもあります。
コミュニケーションの苦手を克服したい方は上記の2つの手法を意識しながら、会話をしてみてください。